血の臭いがする。やっぱ終わっちゃった?
 

 

 

 

珍しく任務が有ったから多分今日が殺すであろう標的、消せなかったんだよね。

なんとなく、が殺りそうな裏道をぶらぶらしていたら、血の臭いがするから路地の角を曲がってみた。

流石にもう明け方だしも標的も居ないだろうけど。

 

 

「あ、おはよベル」

「…何してんのさ」

 

…居た。しかも死体の横で寝転がっている。ホントに何してんの?

怪我…はするワケ無いか、コイツだし。

 

「ちょっと貧血。待ってたらベル来てくれるかもと思って」

 

…は?バカじゃね?

「俺来なかったらどーすんの?」

「うーん。でもほら、ちゃんと来てくれたじゃない?」

 

…来なきゃ良かったかも。あーでも駄目だ誰かに殺されたら困るしね。


だってコイツ殺していいのは俺だけに決まってるもん。

まぁまだ当分殺んないけど。(
いつか、あんたが俺以外の男を見たら)

 

 

「…死体処理しなくていいの?」

「あーするよ。けどその前に…」

「?」

「…起こしてv」

「…」

 

 

 

あーもう馬鹿だね。そんな顔して誘ってんの?

…馬鹿なに興味持ってる俺も馬鹿なのかな。

 

 

「…ほら。早く起きなよ、姫」

そう言って手を差し出す。

 

「?姫?」

「だって俺王子だし。だからあんたは姫じゃん?」

 

 

 

 

 

 

朝方の秘め事

小さな幸せが舞い降りてきた、午前4時

 

 

 

 

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ベル夢第二段です!…すごいSSになってしまった(汗)(060708)