明日はバレンタインデー

私はもちろんディーノにあげたくて今まさにチョコを作っているところです。

なんとなく、ビターとかよりホワイトチョコがディーノには似合う気がして、

今年はホワイトチョコレートのケーキ。

トッピングには苺とかラズベリーとか、そういう物を使って、

スウィートチョコでハート型のプレートも作って…

本格的にしようと思ったんだ。

お菓子作るのとか好きだしケーキも順調なんだけれど。

 

「へーこうやって作るのか」

「…あ!ちょっと苺つまみ食いしないで」

「ハハハ 悪ぃ」

…あげる人の目の前で作るのって、どうなんだろう。

 

 

 

 

いやキャバッローネのキッチンを借りているのは私なんだけれども。

なんだかなー、と思う。

いつも忙しいクセに、こういう時だけ仕事が終わっていたりして、だからずっーと私がケーキを作るところを見ている。

苺もさっきからあんまりつまみ食いするものだからケーキに使わない分を小皿に取って渡した。

まぁ仕事で外に行ってしまうより、家にいてくれた方が安心するし嬉しいんだけどね。

 

 

 

 

 

「よし、完成!」

「すげーな」

「…言っとくけど明日まで駄目だからね」

一応言ってみるとちぇ、という返事が返ってきてやっぱりと思った。

食べたい、と言ってくれるのは凄く嬉しいのだけれど。

やっぱり14日だから意味があるのだと思うから。

「…残ったチョコならあるけど」

そう言ったらぱぁ、とまるで子供みたいな笑顔を向けるから少しおかしくて笑ってしまった。

 

 

 

チョコをぱき、と折ってディーノに渡すと先食べて、と言われた。

別に毒なんか入っていないのに、と思いながらも口に入れる。

 

「別にフツーのチョコなんだけ、ど、!」

顔をあげた瞬間、腕を掴まれたかと思うとディーノの顔が目の前にあった。

数秒しないうちに、温度があがったのは掴まれた腕だけではなくて。

 

 

「…苺味」

「そういうはホワイトチョコ味だな」

 

まるで、悪戯が成功した時の子供みたいな顔をするから、それが少しおかしくて。

 

「…あのケーキも、こんな味かな」

確かに苺とホワイトチョコをふんだんに使っているけど。

ケーキの味見、したかったんでしょ?

そう尋ねたらバレたか、と返って来て。

 

 

 

 

「でもあのケーキはもっと甘くて美味いよ きっと」

「どうして?」

だっての愛が詰まってるだろ?

なんて、子供みたいな笑顔のクセして恥ずかしいセリフをさらっと言ってしまう貴方が大好きです。

 

 

 

 

 

 

END・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

という訳でバレンタインフリー夢、ディーノさんでした。

ディーノさんの食べていた苺とさんの食べたチョコでケーキの味、と言うことで…(汗)

3つの中で一番意味不明です…

フリー夢ですので気に入って下さった場合はご自由にお持ち帰り下さい!

ローズドロップス/秋山美雨羅    (070213)    ※配布期間は終わりました