第十四訓    えいりあんが何で平仮名かって!?いやなんかその方が親しみがわくじゃん? 1

 

 

 

星海坊主が屯所を訪れ、「パンダだ パンダダじゃないぞ パンダだ いや今の「だ」はそーゆう「だ」じゃなくて」

みたいな事になり(どんな)真選組が銀行を包囲した翌日。

 

 

 

「えいりあん?しらねーな お菓子屋みたいな名前しやがって 栄利庵か?あん?」

「…何してんの、銀ちゃん」

 

 

非番の為たまには映画でも見るか、と光栄劇場にやって来たが見たのは、

やくざのカッコをした銀時とえいりあんの着ぐるみ?を着た定春がグダクダな呼び込みをしているところでした。

 

 あまりのグダクダ感に長谷川が怒鳴り、その後店のおばちゃんに声をかけられる。

こそどーした?」

「今日非番なの」

ふーん、と返事をしつつ中に入る。

「新八くんと神楽ちゃんは?」

「…知らねぇ」

「?」

は不思議に思ったが、なんとなくこれ以上聞いてはいけない気がして黙った。

促されてテレビを見ると、えいりあんがターミナルに張り付いている映像が目に飛込んできた。

「オイオイ なんだこりゃターミナルか?」

「なんか船にでっかいえいりあんがとりついて事故起こしたらしいよ」

「やば、現場いった方が良いかな」

この騒ぎだ。真選組も出動しているだろう。

出口へ向かおうとすると、アナウンサーの声が聞こえてきて足を止める。

『おーい もっとカメラ寄れないのか!?えーみなさん見えますでしょうか?謎のー』

テレビを見ていた人達は次々と恐いなどと漏らしている。

今日はついてないな、と思った時、再びアナウンサーが声を張り上げた。

『ん…アレちょっ…人影?』

「「!!」」

銀時との目が見開く。

『間違いない人です!人が!えっ…女の子!?』

それは、確に神楽で。

『なっなんということでしょう少女が!一人の少女が船の甲板で 謎の生物を相手に アレは戦っているんですか!?』

「オ…オイ銀さんちゃんアレ 

長谷川が焦ったように声をかけたが二人の姿はもうなかった。

 

 

 

 

 

 

ギャアアアアア!!

ターミナルから次から次へと人が逃げ出してくる。

残っているのはテレビ局くらいだ。

『あー見てください皆さん!謎の生物が急激に巨大化しております これは危険です これは危険だ!』

必死で状況を伝えるアナウンサー。

『私もさすがに逃げたくなってきま…』

おーう あぶないぜィどいときな

 

『あー真選組です 我等が江戸の守護者武装警察真選組がかけつけてくれました! もォ大丈夫ですこれで…  え?』

の予想どうり真選組は現場へ向かっていたのだが、登場したかと思うと突然スピーカーを取り出す沖田。

えいりあーん お前は完全に包囲されているおとなしく投降しなさい

え?ちょっと何やってんですか

はっきりいって全く無意味な行動に出た。

 

その後えいりあんの母親役を近藤が迫真の演技?で演じたもののえいりあんに吹っ飛ばされる。

ついに逃げ出すアナウンサーと、…真選組。

 

「ターミナルは幕府の重要建築物に指定されているんでェ 許可無く発泡すればこっちのクビが飛ぶ」

言ってる場合ですかァ ここで本物のクビ飛ばされたいんですかァ!!

そんなやりとりをしながらも足だけは必死で動かしている彼等を一台のパトカーが華麗に?追い越す。

「オーイ 早く逃げねーと死ぬぞ てめーら」

何ィィ 一般市民さしおいてパトカーで逃げてんの!!何この人達ィ!?

ちなみにコレ、テレビでばっちり放送されている。

 

江戸はどうなるんだと不安が渦巻く中聞こえてきたアナウンサーの声に市民もテレビに注目した。

『あっ、なんだアレは!?何かがこちらへ…アレは…犬?…老人?女?……いや 侍!?

 

逃げていた真選組の真ん中にソレは着地する。

旦那ァ!?さんまで!?

お前ら 何…!?

皆驚きの声をあげる。

だってソレとは定春に乗った銀時とだったのだから。

しかし当の本人達はしらんぷり。

「あ これカメラ?これカメラ?」

「カメラじゃない?」

 

「「えーと 映画えいりあんVSやくざ絶賛上映中 見にきてネ」」

 

そう言ったかと思うとえいりあんの方へ周りの制止も聞かずつっこんでいった。

 

 

 

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神楽を助けよう、なお話。

この訓でヒロインさんの実力と神楽のことどう思ってるかが、明らかになる…よう書けたらいいなと思ってます。  (070207)