第十一訓    記憶喪失になった人の頭は ガラス細工を扱うかのように扱ってあげて 1

 

 

 

 

「え?記憶喪失!?」

屯所の前を掃除していたは、声をあげた。

「そうなんです。だから今色々と江戸を回っているんですしけど…」

の事なら銀ちゃんも何か思い出すかもしれないネ」

新八はこれまでの事をに説明した。

何でも今銀時は事故にあって記憶喪失状態らしい。

「銀さん!さん見て何か思い出しませんか!?」

「…すみません」

「…銀ちゃん」

気のせいかの手が震えている。

新八は慌ててフォローしようとした。

さ「新八くん」

「は、はい」

声も震えていた。

「何処?」

「…は?」

から発せられた言葉の意味が分からず聞き返す新八。

銀ちゃんをはねたヤツは何処?って聞いてるの

バキィっと音をたてての持っていたほうきが折れる。

顔こそにっこり笑っているものの、はっきり言って怖い。

「(うわァァどーしよさんキレてる?キレてる!?)」

「(オーラが黒いネ…)」

すると銀時がの手をそっととった。

「!!」

「すみません…僕の為に怒ってくださってありがとうございます

 すぐ貴方の事も思い出しますから どうか気を沈めて下さいませんか?」

「…ぎ、銀ちゃん…」

新八と神楽がほっとしたのもつかの間

誰ェェェ!?

がバッと手を払ったおかげで銀時が派手に倒れた。

何そのキャラ!?何故敬語!?目と眉の近いし!!そんなの銀ちゃんじゃな、

さん!!出動命令です!!

わ、分かった!!

叫ぶだけ叫ぶとは新八と神楽に謝り屯所の中へ駆けていった。

 

「…いや、気持はわかりますけど…」

「そりゃないヨ

倒れたままの銀時を恐る恐る見た。

「君達は…誰だ?」

「「…またふりだしに戻っちまった」」 

 

 

 

 

 

 

出動したのはマムシ工場で、あちこちで派手な爆発音が響いている。

思ったより酷いな、と思っていると。

ガン

爆発で何処からか飛んできた瓦礫が土方の頭に当たった音だ。

「は〜い 危ないからさがりなさ〜い この人のようになるよ〜 ポーカーフェイスを気どってるがものっそい痛いんだよ〜恥ずかしいんだよ〜」

そう言って市民達を遠ざける沖田。

頭からだらだらと血を流す土方。

笑いをこらえる

「エライ事になってるな」

土方さんもエライ事になってますぜ

「ぷっ」

「コレ 山崎の野郎死んだんじゃねーのか」

土方さんも死ぬんじゃないですか さん笑いたいときは素直に笑うのが一番ですぜ

「…く、あははっ」

素直に笑ってんじゃねェェ!!

 

中にいるのが山崎だけなら見捨てるつもりだったが近藤までいるとなればそうもいかない。

沖田が家に笛を、が試験管を忘れたと言うと二度と戻ってくるな、俺一人で行くと土方は言ったが。

工場から大砲が出てくると言った。

 

「総悟、 俺分度器家に忘れたからちょっととりに帰ってくる」

「「土方さん大丈夫でさァ 分度器ならここにあります」」

 

 

 

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銀さん記憶喪失編です。

ヒロインさんが本気で心配するか迷ったのですがたまには?ギャグで。 笑       (070207)