第七訓 最強(凶or恐)コンビ結成
「ちゃん〜?居る?」
ある朝山崎がの部屋を開けようとすると、中から刀が飛んで来ました。
「ぎゃあああああああ!!」
それは綺麗に山崎の真横に突き刺さる。
「あ、退?ごめん」
どうやらも今流行りのフンドシ仮面にパンツを盗まれたらしく。
隊士は皆男なので、は下着類は自室の窓の外に干しているのだが。
…というわけで。
「第35回 チキチキ フンドシ仮面をつかまえろ大ー作ー戦!!」
「「「「イエーイ」」」」
銀時が司会をし、何故か周りはテンションが高い。
何でもお妙も被害にあったらしく、近藤が真選組総出でフンドシ仮面を捕まえると言い出したらしい。
まぁも被害者なので、隊士達もやる気だが。
「ハイ そういうわけで実行委員長の近藤勲さんよりご挨拶を頂きまーす」
「ゴホン 真選組とはー」
まぁつまり真選組は町の平和を守るのが仕事だから、お妙とのパンツを取り返すのも使命だ、と言いたいらしい。
沖田曰く「底の浅い言い訳」らしいが。
「ていうか何で真選組までいるんですか?」
新八が問う。協力は近藤だけで、他にもいるとは思わなかったらしい。
「さんが被害にあってる、てェのもありやすが…復讐でさァ ね?土方さん」
何でも土方は自分に施しパンツが送られたのが許せないらしい。
沖田が懐から水色のパンツを取り出すと土方は一気に斬った。
「許さねェェェ!!」
「ちょ、目がマジだよこの人ォォ!!」
パンツが綺麗に裂けヒラヒラと舞い、新八がツッこんだ。
「第35回 ドキvv 女だらけのフンドシ仮面をつかまえろ大ー作ー戦!!」
「「「「おォォ」」」」
「何!?女だらけって!!」
「さて、仕切り直して、今回、志村妙さんとさんの全面協力のもと、囮作戦をとることにしましたー」
「囮って…?」
「え?」
するとお妙がを連れて前に出た。
半ば引きづられるようにして出てきたはいまいちよく理解できてないみたいだが。
そしてお妙が紫色のパンツと青色のパンツを取り出す。ちなみに青色の方はのだ。
「勝負パンツを提供するわ」
「「「「おおォォォ」」」」
「強さで言うとミッキーロークのダブル猫パンチ!!」
「ちょ、ちょっとお妙ちゃ…」
「は黙ってなさい」
「…はい」
お妙にフンドシ仮面を捕まえる為にパンツを数枚貸して、と言われ渡したのだが、まさか皆の前で公開されるとは思っておらず。
「猫パンチィィィ!!」
近藤が鼻血を出し倒れた。
他の隊士達も鼻血こそ出さないが「(((ちゃんあーゆーのはくんだ…)))」と少し変態化してる者も…。
その後銀時のストップにより、くまのパンツとうさぎのパンツが取り出された。
ちなみに、うさぎは。
「じゃぁこれは?」
「「「「おおォォォ!!」」」」
「言うなれば曙の倒れこみ並?×2」
またも近藤が倒れる。
「(((ちゃん…可愛い)))」
「いやいやいやマニア向けすぎだから」
しかしまた却下された。
にとっては公開され損だ。
「つか、姉のパンツを何枚も見る弟の気にもなって下さいよ」
「…新八くん。ずっと一緒に暮らしてきた仲間にパンツ公開されるあたしの気持ちが分かる?」
「…すみません」
新八は抗議したが、にそう言われてしまうと素直に謝った。
「姉のパンツくらいどーってことありませんやね 土方さんなんか親父のブラジャー姿見たことあるくらいでさァ」
「なるほど、その時のショックで瞳孔開きっぱなしなんだな」
「なるわけねェだろォォォ!!」
沖田、銀時、土方が本当か冗談かよく分からない言い合いをした時、…お妙とがキレた。
「!!」
「うぉわァァ!!」
無言での刀とお妙の薙屶が舞った。
「こちとら命とパンツかけてんだよ」
「ついでに恥じも捨ててんだよ」
「「ごちゃごちゃもめてる暇があったら働けボケェェ」」
「「「は、はーい」」」
「姐御、かっこいいアル!!」
結局お妙の白いリボン付きパンツとの薄ピンクのレース付きパンツが囮となった。
「いいか…相手はパンツの量、枚数より娘の質を求めている 真性の変態だ だからまた必ずここに忍びこんでくる そこを叩く!」
皆で庭に移動し、それぞれ武装した。
今回も銀時が仕切る。
「フンドシ仮面だかパンティーマスクだかしらねーが 乙女の純情と男の誇りをふみにじったその所業!全くもって許し難し
新規回転、もとい心機一転!一撃必殺!白ブリーフを鮮血に染めあげてやるぞ!」
「オォォォ!!」
「ほぁタァァァ!!」
「ハァァァ!」
それぞれ稽古を始める。
新八は何も下着泥棒くらいで殺気立ち過ぎじゃないか、と思った。
そこへ沖田、土方が何やら風呂敷を持ってきた。
中を開くと地雷で。
いや、"地雷みたいな"で。
これを屋敷に敷き詰めると言うのだ。
新八は反対するが二人はやる気満々。
「よそはよそ うちはうち」
「そんなおかんルール持ち出されても!だいたい地雷つったら違法でしょーが!」
新八は怒鳴るが次の瞬間土方はフツと笑うと言いはなった。
「違う!正式名称…"地雷…みたいな"」
「嘘ォォォ!!」
「不貞だからとなん癖つけて問答無用でたたっ斬る 久しぶりだァ」
叫ぶ新八に対して土方は随分と嬉しそうだ。
沖田も隣で頷いてるし。
「、ふんどし仮面は絶対捕まえてやるからな」
「うん!ありがと銀ちゃん」
こっちはのほほんとしながら地雷を埋めているがあっちは凄い殺気だ。
「いいえ、どうせなら刺し貫くの方が」
「もっといいのは刷り潰すだな」
「かきむしる 引き千切るは?」
「ねじり切る 叩き潰して丸めて茹でる」
「オーイ!あんたら怖ェーよ!」
そして夜。
皆で草むらに隠れ張り込むものの、だんだん言い合いになり喧嘩へと発展する。
「あーもう止めて止めて 喧嘩しない!」
近藤が止めに入ったが聞く耳持たずで。
「黙れよだみヒゲ」
「黙れよケツ毛」
「黙れよからまりくん」
「黙れミソパン」
「黙れゴリラ」
「黙れオヤジ」
………。
「暑いからだよね…暑さのせいだよね…」
余程機嫌が悪いのか土方、沖田、そしてまでもが冷たい。
近藤はそう言って自分にいい聞かせるともう一度声をかけた。
「暑いからみんなイライラしてんだな よしちょっと休けい なんか冷たいものでも買ってこよう」
「あずきアイス!」
「何かパフェ的なもの」
「ターゲンダッシュアイス!」
「こやの酢のもの」
「(略)マヨネーズ500ミリリットルオプションで」
「お、お茶!」
「イチゴチョコプリン!」
「ハイハイじゃ買ってくるからおとなしくしてなさいよ」
それでも喧嘩は止まらない。
「…ったくしょーがない奴ら…」
近藤は溜め息をつき、歩き出した。
ピッ
ドオン
「……アラ 近藤さんが爆発したわ」
「あー暑かったからアルヨ」
「んなわけねーだろ 自分でしかけた地雷ふんだんだよ バカだね〜」
「アレ?ちょっと待って ひょとして地雷どこにしかけたかみんな覚えてないの?」
顔を見合わせる七人。
もう明日新聞配達のオジさんが爆発するとか言っている場合じゃない。
ここから身動きとれなくなってしまったのだから。
「アハハハハハ!」
「「!!」」
「滑稽だ!滑稽だよお前ら!!」
皆の視線が屋根に集中する。
「あ…あいつは!?」
「パンツのゴムに導かれ 今宵も駆けよう漢・浪漫道! 怪盗フンドシ仮面見参!!」
最悪のタイミングで出てきた怪盗フンドシ仮面。
その時山崎率いる真選組隊士達が屋根に現れたが…。
「ギャァァァァァ!!」
鎧を着ていた山崎が倒れ隊士達を道連れに下に落下した。
「アッハッハッハッハッハッ」
トッ
ドオン
フンドシ仮面は華麗に屋根から降りたが、どうやら床の下にも地雷がセットされていたようで爆発する。
っていうか、もう屋敷がむちゃくちゃだ。
「!!」
「フフフフ 甘いよ」
しかし流石怪盗をしているだけあってフンドシ仮面は倒れながらもお妙とのパンツを手にとる。
「こんなものじゃ俺は倒れない 全国の変態達が俺の帰りを待ってるんだ」
立ち上がろうとするフンドシ仮面。
「こんな所で負けるワケにはいかない 最後に笑うのは俺よ!!ククさらば… !」
「待てェイ」
その時近藤がフンドシ仮面の足を掴んだ。
「汚ねェ手でお妙さんとのパンツさわるんじゃねェ!!俺だってさわったことねーんだぞチクショー!!」
フンドシ仮面に蹴られながらも手は離さない。
「銀時ィィ何やってんだ早くしろォ!!今回はお前にゆずってやる」
「うるせーな」
木刀に手をかけ応える。
「言われなくてもいってやるさ しっかりつかんどけよ」
言って、走り出す、
「うらああああ!!」
が。
ピッ
「ん」
ドオン
地雷をふんで、爆発が起こった。
「フ…フハハハハ やっぱり最後に笑うのは俺…」
しかし、その時銀時の上を越えてきた者が二人いた。
「!!」
「「女を なめるんじゃねェェェェ!!」」
お妙が薙屶、が刀の峰を思いきり振り下ろす。
ぎゃぁあああ、という叫び声が響いた。
落ちてきたパンツをキャッチする。
「素顔もさらせない人に私達のパンツはやれないわ」
「「ほしけりゃすっ裸で正面から挑んできなさい 心までノーパンになってね」」
「アッハッハッハッ 姉上ェェェ!!さァァァん!!」
「やっぱり姐御とが一番アル!」
新八と神楽が駆け寄る。
ピッ
ドオン
しかしまた地雷をふんで、爆発した。
「あーあ」
その様子を見つめる土方と沖田。
「土方さん 施しパンツ実は俺の仕業でさァ」
「なんだとォォ!?」
「シャレでさァ シャレ」
「待てコラァ!!」
逃げる沖田、刀を抜き追う土方。
しかしー
ピピピピピピ
「ん」
ドドドドド チュドーン
二人が走り抜けた所に埋めてあった地雷が次々とふまれ、大爆発となった。
八名とフンドシ仮面、そして志村家の道場の安否は、定かではない。
NEXT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…というわけで今回だけアニメ沿いです。
なんかこっちの方が楽しそうだったので 笑
省略や、間違いもあるかもしれませんが…書いてて楽しかったです。 (070207)