雨、雨、雨、…。流石日本の梅雨ね。なめていたわ、ごめんなさい?

 

雨の日に

 

「どうしたんですか?殿」

そんなに睨まないで下さい。ってバジルがなだめるように言う。

…にもかかわらずあたしはそのまま窓の外で大粒の雨に当たって

昨日水性ペンで書いた為に目が泣いてるみたいになったてるてる坊主を睨み続けた。

てるてる坊主の癖に仕事もしないで何雨と仲良くなって…はいないのか、一応泣かされてる訳だしね。

 

「だって雨酷いんだもの」

今日が何の日だったか分かってんのか あ?

心の中でそう呟いてもう一度てるてる坊主を睨んだ。

今日はせっかくバジルとデートだったのに。

1ヶ月位前からの約束だったのに忙しいから会えたのも久しぶりなのに!!

なのに何この天気喧嘩売ってんの?

警報出ちゃう位酷かったら何処にも行けないじゃないの!!

 

殿…」

(ガラスに映った顔が怖いです殿!!)

「だって…せっかくバジルとデート出来ると思ったのに…」

ああヤバイちょっと泣きそう。あなたいくつになったのよ!!

 

 

ふわり。

と背中と肩に心地良い重みがかかった。

「っえ?バジル!?」

うわ後からぎゅってされちゃいました!

「じゃぁ部屋デートにしましょう?」

にこ、と笑いながら言う。

「…部屋、デェト?」

「はい、外には行けませんが拙者は殿と一緒に居られる事が嬉しいですから」

「…バジルッ!」

ああちょっとホントに泣きそうですよ嬉しくて。

そのままバジルの方へ振り向いて抱きついた。

そしたらバジルがちゅっと音を立てておでこにキスをくれて。

「では今日はたくさんいちゃいちゃしましょうか?」

あーもう可愛すぎだよバジルくん!!

「うん!今日はずっとバジルだけ見てる!」

「!(可愛すぎです殿!)」

ごめんねてるてる坊主、睨めまくっちゃって。外が雨でも、外に行けなくてもあたしはバジルが居てくれるだけで幸せです。

「…ちょっとだけ雨で良かったです」

「え?」

「…殿を独り占め出来きますから」

 

…もう一度謝ります、てるてる坊主サマ。…仕事、サボってくれてありがとう !

 

 

 

 

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1000番を踏んでくださった紗梨香様に捧げます!…甘くできてますでしょうか?汗 ぉ、お気に召さなかったら言って下さいね!!書き直します!

ではでは、ありがとうございました!(060703)