登場人物,ザンザス,スクアーロ,ベルフェゴール,ルッスーリア,マーモン,レウ゛ィ,ゴーラ


それはある日の事でした。

「…

「はい?何ですかボス」

「…キモダメシってのは何だ?」

「…は?」

いきなり何だろうと思いながらあぁそうか、この人イタリア人だから知らないのかなとか思ったりして、でもキモダメシって何て説明し

たら良いかなぁと考えていたら(だっていやだから肝を試すんですよ!とか言ったら殺されそうな気がしたんだもの!…まぁ今まで

一度だってそんなことされてないけれど)(この人ホントは優しいんだと思う)先にボスがまた口を開いた。

「…夏にすると楽しい、とこの本に書いてあったんだ」

言われてふとボスの手元を見ると「どき★ワクこれさえ読めば、全てが分かる!!夏の定番日本文化♪」と言うなんとも胡散臭い?

本が握られていた。

「…それどうしたんですか」

おそるおそる訪ねるとほぼ即答でベルが持ってきたと返ってきた。

(ベル…またからかわれたのか)

 

確かに肝試し自体、夏にやるモノという事は間違っていないけれど定番な文化?とかそこまで言えるモノだろうか。不安になって本を

のぞきこんでみると何か…え?今時洗濯板とかで服洗わないでしょ?全自動だっての!みたいな事ばかりズラズラと並んでいてああ

このままボスが間違った知識を増やしていったらどうしよう!!一人称拙者とかになっちゃったらどうしようバジル君とキャラ被っちゃ

う!!(いやありえないけどさ)とかちょっと真剣に悩みました。

 

 

「えーっとですね、肝試しってのは例えば…お墓とか神社で何処まで行って何をしてくるか…目的地に着いたら石をひろって来るとか

そういうのを決めて、一人とか二人組とかで条件をクリアしたらOKみたいな感じの度胸だめしみたいなモノです」

(…あれ?今ので分かったかな…)

「そう「じゃぁやろーよ。肝試し」

「…ぅぉわっ!?」

いきなり後ろからベルが抱きついてきて何か変な声出ちゃったよ!!ていうか今ベル、ボスの言葉遮ったよね…?

「…もっと色気有る声出してよ」

…極めつけにそのセリフ!?(なにその呆れた様な口調!!)

「あら、皆で何のお話?」

「!ルッスーリア!何かね、肝試しのお話で…「肝試し!?面白そうね!やりましょうよ!!」

…あれ?ルッスーリアなら上手くこの話流してくれるかもと思ったのに!

(って言うか何でここの人達は皆人の話を最後まで聞かないんだろう)

 


「でも、今の時期に都合良くやってるのかな?肝試し」

いつの間にかマーモンまで居るし。いや別にね?怖いから嫌とか言ってるんじゃ無いんだよ?ただこのメンバーで行くとさ…色々(ぉ、

お化け役の人殺しちゃったりとか…)有りそうで不安なんだよね…。

あたしがそうこうしているうちに、お、そーじゃん!やってんのかな?じゃぁ似てるしもうお化け屋敷とかで良いんじゃん?そうだね。

たいに何か勝手に話進んでいくし。ていうかベル、いい加減離れてください。気が付くとレウ゛ィもちゃっかりボスの隣に居て、ボスが行

くなら俺も行く!だからクリアしたら誉めてくれ!とか…ってお前ホントにボス好きだね(でもレウ゛ィが居て良かった!…ボスほったらか

しになっちゃってるし)ていうかこのまま肝試しという名のお化け屋敷ツアー、決行ですか?

 

 

 

 

…誰か止めてくれないかな。

(あれ?肝試しは無くてもお化け屋敷はイタリアに無いのかな?)

ゴーラはあんま喋んないしスクアーロは…何処に居

「う゛ぉぉい。何の話だぁ?」

あ、丁度いいところに!

「何かね?お化け屋敷ツアーやろうみたいな話になっちゃってて」

さぁ、反対してスクアーロ!!頼れるのはあんたしか居ないのよ!!

「う゛ぉぉい。俺達は日本に何しに来たんだぁぁ?下らねぇ事言ってんじゃねぇよぉ」

…キター!!ナイス!ナイススクアーロ!!ボスの夢(?)軽く馬鹿にしたけど!!

「そんなこと言って、実は怖いんだろ?スクアーロ」

「スクアーロは怖がりだからね」

の前でカッコ悪ぃトコ見せたくないし?」

ベル、マーモン煽るなぁ!!スクアーロ頑張って!あんたそんな安い挑発に乗るなっていつも…

「なんだとぉ!?怖いわけあるかぁ!付き合ってやるぞぉ!」

 

 

 

…そうだ忘れてたこの人馬鹿だったんだ。

 

 

 

 

 


と言うワケで、あたしの願いも叶わずお化け屋敷ツアー、今日決行です雨天決行です神様のバカヤロー!!しかも…

「へぇ、結構本格的だね」

「…そりゃぁ、まぁ…日本一ですから」

怖かったら抱きついていいよ。したらすぐに物陰に連れ込んで押し倒してあげる」

「いや遠慮しときます」

「そうだぞベル抜け駆けは許さねぇ。は皆のものだ」

「ふーんじゃぁ何?8P?」

「…」

「あらあら〜それはいくら何でもが可愛そうよ。あたしネコもタチも出来るから!!一人に負担はかけないわ〜」

「う゛ぉぉい気色悪いこと言ってんじゃねぇぞぉ」

「気色悪いですってぇ?」

「うししし。つまりスクアーロは独り占めしたいんだろ?は俺のだから

「…うるせぇよ」

 

 

…何で結局全員で入ってんの?無事に出口まで行けると思ってんの??全長何mあると思ってんの???何時間中に居なきゃい

けないと思ってんの!!?? あぁもうヤダ最初の扉でリタイアすれば良かったよ!(もうホントに!)

 

「なぁコレ最後までちんたら行くのめんどくね?全然怖くないし」

え?

あれ?

「そーねぇ」

「ならその辺の壁ぶち破ればいいだろぉ外に出るのにてっとり早いぜぇ」

「じゃー俺や「待って待って待って!それヤバイってベル」大丈夫だって俺王子だもん」

何が大丈夫なんだってどっかーんばきぃっちゅどーん!キャァァァァ!ぱりーんめきょ

「っギャァァァァ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PPPPPPP!

チュンチュンチュチュン…

(あ、あれ?)

 

とてつもなく清々しい朝、あたしは自分の叫び声で目を覚ましました。

「よ、良かったぁ…夢かぁ…」

いや、あの肝試し事件は実際有ったんだけどね?ものっそい大変でしたよあの時は死ぬかと思っちゃったよホントこのお話はノン

フィクションでとっくにお送りしてましたってかアレ夏の話だから今もう秋の終りっていうか冬だから

 

 

「顔洗お…」

それにしてもなぜ今になってあんな悪夢をみたんだろう?

ちょっと嫌な予感がしたけど朝食の時間が迫っていたので仕方なく下へと降りた。

 

 

 

 

 

 

「おはよーございますボス」

「…か。よく眠れたか?」

「…ええまぁ…?あれボス?何読んでるんですか?」

---どき★ワクこれさえ読めば、全てが分かる!!冬の定番日本文化♪---

………。

??

「ところで

「!は、はい!?」

「…モチツキとは何だ?」

 

 

 

…こーゆーオチかァァァァ!

 

 

 

 

 

 

     V      (≧▽≦)ノシ{きゃっ!!


今年の冬もまた素敵な思い出が出来そうですアーメン!

いや例えばキネ持ったベルが水つけ係のスクアーロをこうおもいっきりがぃん!と殴っちゃうとかね!

 

 

 

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…何なんでしょうこの無理矢理さ… 

ほんとごめんなさい反省してます          (061209)