「…えーっと、言ってる意味が良く分からないんですけどサン」
「ですよね…」
そう言ったらえ?何ソレ俺が馬鹿なだけか?そーなのか?と呟いている。いいえ、決して貴方が馬鹿な訳じゃ無いわ銀時サン。
「んー例えば…どっかの星に、すっごいお金持ちの少年が居ます」
「おぅ」
「その少年は誕生日にこれまたお金持ちの父親に、箱に青い球体の入ったオモチャをプレゼントされました」
「…で?」
「その青い球体の中には生き物が住んでいて少年は一つ一つの生き物が何をしているか見ることが出来る」
「…つまり青い球体が地球って事か」
「そう。そして見られているのはあたしたちで、少年は飽きたら好きな時に"地球"を終わらせる事が出来る。」
ね?馬鹿なのはあたしの方なのよ。でもさっきも言ったけど「ありえない」って言い切ることも出来ない…よね?そーしてあたしはこの事を考え出すとさ、じゃぁ人は死んだらどうなるんだろう、とか考えちゃう訳よ。
確にそー言われると考えちまうなァ。もしかしたらの言う通りかもしれねーし違うかもしれねぇ。つまり仮に"地球がどっかの誰かのオモチャ"だとしたら、今俺がを抱き締めてるのも、キスした時もセックスしてた時も"地球の所自者"には丸見えってことだ。でもよ、そしたらソイツに見せ付けやれば良いわけだしそれになにより俺は人に創られようが神に創られようが"人間"に産まれて同じ"人間"に産まれたに出会えたつーことが嬉しいわけよ。だっておま、考えてみろ?そりゃー別に人間が生き物ん中で一番優ってるワケねーかもしれねーし、猫だって犬だって猿だってキスやセックスするかもしれねーけど、いろんな言葉持ってんのは人間だけだろ?メス猫が好きって言うと思うか?オス犬だって愛してるなんて言葉もってねーよ。きっと。…あーだから、もし"所持者の気まぐれで明日地球が消え"ても、俺はと一緒なら良いわけよ。
「…(すっごい告白されたような気がするのは気のせい?)…あ、えと、つまり?」
「つまり銀サンはサンが側に居てくれれば、地球も生とか死もどーでもいいんだよ」
「…すっごい台詞」
でもほら、銀ちゃんに励ましてもらうと本当に安心するし気が楽になるんだ。あたしの脳、単純だなぁ。だって今まで何十回っておんなじ不安に襲われてたのに、もう、大丈夫だもの。
「…あたし死んでも銀ちゃんと一緒に居られる気がする」
無意識にぽそりと呟いたら「あたりまえよ」と言って銀ちゃんは嬉しそうに笑った。
このあたしの単純な脳は誰が創ったのか?そんなのどうでもいいわだって今「幸せ」と感じているのは"あたし"なのだから!
あなたの為に生
きる
だから悲しみも苦しみも幸せも一緒に感じて生きましょう?
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人間死んだらどうなるの?と真剣に考えたけど結局今生きてることが大事なんじゃないかというお話。(061227)