Buon
fine
settimana.
今日は何も予定がない日だったから目覚ましが6時を告げても無視してベットの中でまどろんでいた。
あー毎日がこんなだったらいいのに(だらだらしたいとかじゃなくて平和でって事よ!)とか思ってたらだんだん足音が近付いてきて容赦なく扉が開いて
「朝だぜ、起きてるかー?」
そんな声と共にディーノが入ってきた。…ちょっと待ってよ。一応あたしでも女なんだからノックくらいして、っていうかあたし昨日そのまま寝たから顔は化粧が落ちて酷いし今の今まで寝てたから髪の寝グセも酷いんだけど。こんな姿ディーノには見られたくなくて(幸い布団は目の上まで被ってた!)そのまま狸寝入りしようとした。…のに。
「寝てんのか?早く起きろよ」
とか言ってなに人の布団めくってんのこの人!!負けるもんかと目をぎゅっとつぶって(その方が化粧落ちてるの分かりにくい…かしら)いたらとうとうキスしてきました。
「起きないとキスするぜー?」
とか今更言っても遅いでしょう!!もうしてるじゃないと思ったら2度目のキスが降ってきてあたしは思わず目を開けた。…そりゃね、舌入れられたらあたしだって起きるわよ。
「っ何してんのディーノ!!」
がばぁっと自分から起き上がってしまった。…髪ボサボサ顔グチャグチャ…ああ、こんな日はもう2度と来なくていいわ。そんなあたしの気も知らないでディーノは「なんだ起きてるじゃねぇか」とかのん気な事を言ってきた。
「…絶対分かっててやったでしょう?」
「ぉ、バレてたか」
おもいっきり睨みつけてやったのにニカッという笑顔が返ってきただけだった。
「でもがさっさと起きないからだぜ?」
どうしたんだよって…もうしかたない。
あたしは出きるだけ化粧が落ちるように目を擦って寝グセを手グシでとかした。
「あのねぇ、女の子の部屋はノックしてから入ってよ。それとあんま見ないで。酷い顔してるから。」
そう言ったら
「ぉ、それは悪かったな。けど早くに会いたくてよ。」
とたいして反省の色が見えない返事が返ってきた。…よくそんな恥ずかしい事言えるわね。
「それと、なら俺はどんな顔でもかまわないから。だからこっち見てくれよ。」
…もうダメだ。髪ボサボサ顔グチャグチャ頬真っ赤っか…木からころげ落ちたリンゴみたいだわあたし。まぁ、リンゴみたいに可愛くないけど。それでも言われた通りディーノの方を見たら本日3度目のキスが降ってきた。(今度はフレンチだった)
「今日仕事無いだろ?俺も今日空いたからどっか行かねぇ?」
…え?ホントに…??
「…デート?」
「ぉー久しぶりだからな、が行きたいトコ何処でもいいぜ?」
ホントに久しぶりだわ。毎日顔は会わせるけど二人で外に出かけるのは久しぶり。そんな事を考えていたら「何処行きたい?」という声が降ってきた。から
「ディーノとなら何処でも―って言いたいトコだけど…そうね、海が見える所で」
ホントは時間があるならディーノと部屋でまったりするのもいいけどせっかくだから外デートでお願いするわ。
「よし。海だな!」
「うん。そこで食事と買い物もしたいわ。」
「おし、じゃー10時頃から行くか!!とりあえず…シャワー浴びてこいよ?」
…そうでしたあたしは今汚れたリンゴだったんだわ。まぁ言われなくてももちろんそうするけど
「…さっきはどんな顔でもいいって言ってくれたくせに」
ちょっとすねてみたら笑われた。(酷いわね!)
「あのな、さっき言った事はもちろん嘘じゃねえけど、どうせ他のヤツらに見られるならいつもみたいに輝いてるを見て欲しいって事だよ。だからそうすねんなって。」
(お前は俺の自慢の女なんだ。)
…ちょっと。嬉しいじゃない。あーもうダメだあたし。
「それはどうも。じゃぁ10時ね?」
これから今のあたしをリセットして。
―きっと出掛ける時には髪サラサラ顔バッチリ頬桜色そして手には愛しいあなたの手。
あー毎日がこんなだったらいいのに!!
END
ディーノさんです!結構ノリで書いた(え)んですが、これが一番勢いがあっていいかも…汗
タイトルのBuon fine settimana.は「よい週末を」って意味で…す。。か、関係あるのか…滝汗
で、ではでは読んで下さってありがとうございました!!(060409)